なぜ1つの施策で反響アップしたのか?

2017年の最初の一ヶ月も、 間もなく終わりですね。
新年が始まると同時に始まる住まいの売却シーズン。
あなたは良いスタートを切れましたか?
売却はしっかりと目標を立てて目標に向かって動き出せているのが理想的だと思います。
そうでなければ、
また同じ1年を繰り返すことになります。
そのために、 目標を達成するための ノウハウを学ぶ必要があります。

さて、今日はたったあることをしただけで内覧時好感度が上り、成約に好影響になったことについてです。

ちょっと前の話ですが、あるマンションの売却受注したときのことです。
そのマンションは、コーラルに売却依頼される前、6ケ月間他不動産会社(最初の3ケ月間は誰もが知る大手不動産業者で販売、その後の3ケ月間は販売に定評があるというネットで有名な不動産会社で販売していたとのことです。)で販売活動をしていました。しかし成約する気配が全くしないとのことで、その売主が友人に相談したそうです。
その友人はホームステージングをそのお部屋に施していた方で、実はホームステージング協会のパーティでコーラルの社員で1級ホームステージャーの村上義美と面識があり、なかなか売れないのであれば村上義美を紹介しようとしていたらしいのです。が、売主はなんとその紹介を受ける前にコーラルのホームページを見つけ、渋谷青山店の査定を受けていたのでした。
ホームステージングを施した友人が、良い不動産会社が有るんだけど紹介しようかと売主に言ったところ、売主はまぁ大丈夫だけど、せっかく紹介してくれるなら一度試しに聞いてみようってなったそうです。そこで出された不動産会社の名前を聞いてびっくり、なんと一緒の不動産会社=コーラルだったのですから。

ということで、ここからが本題です。
さて、6ケ月間売れるどころか内覧もほとんどないマンションにコンサルティングにはいりました。

なぜ内覧が無いのか?、
結論から言うと、簡単な話し、アピールし過ぎなためなことが判明。
皆さんは、えっ、アピールし過ぎって?、販売しているのだからアピールするのは当たり前じゃんって思うでしょう。
確かにアピールは必要です。しかしアピールは的確にして初めて成果が上がることもまた事実なのです。
コーラルでは、たった1つだけ改善しただけで内覧数がアップしました。

さて、何をしたのでしょうか?
答えはもうお分かりですよね、そうです、アピールし過ぎを止めたのです。

えっ、何それ?…というほど、おおげさなものでもありません。

SUUMOの掲載数を1社のみに変更したのです。
また、その他の不動産系ポータルサイト(アットホームやホームズ)なども掲載を1社から多くて2社に絞りました。
これでなんと反響数が上り、しかも内覧への問い合わせ数もアップしたんです。

えっ、そんな簡単なことなの?、
はい、そんな簡単なことだけです。

掲載し過ぎると反響率が下がる理由

私がココでやったことはただひとつ。
お客として実際に購入者になってポータルサイトを見てみること。

そこで掲載が数社からされていると売れ残っているんじゃないかなぁとか、売り急いでいるのかなぁとか、あまり良いイメージで受けれないということになりました。

良かれと思ってアピールしたことが、悪しきアピールしていたことになっているなんて思いもしませんよね。

「お客さんの気持ちになれ」これマーケティング、いや商売の基本です。

でも、売主としての自分が、反対の立場の買主の気持ちになってみることって意外と少なくないですか?

改めて自分が購入者としてのお客になって自分の商品(マンションや戸建て住宅)を探してみる。
このことだけで様々な改善点が見つかります。

特に大手不動産会社だから大丈夫とか、宅地建物取引士というちゃんとした資格を持っているから任せられるって思ってしまうから、ついついとても大事なことを忘れがちになります。
忘れがちなこと、それはマーケティングですね。
成約するたためのマーケティングは大手不動産会社だから大丈夫とか、宅地建物取引士だからできるとか言うものではないのです。

誰もが知る大手不動産会社がやっていることもあり、さすが対応はしっかりしています。
電話の対応、内覧時の説明などすべてソツがありません。
また、お店も清潔で行き届いています。
スタッフの動きも100点満点とはいきませんが、悪くありません。

しかし、最もお客様(買主)の目に触れるアピールが間違えていたら。
買主はあなたの住まいを見たいと思うでしょうか?
大手だからって内覧してくれたらこんなに良いことは有りません。まず有りませんが。

また、大手ということを目を伏せても、アピールの内容不足や、だただただ写真を掲載しているだけ。
これでは反響があるわけが有りませんし内覧も有りません。

では、宅地建物取引士なら良いのか? ですが、これは宅地建物取引についてはプロです。しかしあなたのマンションや戸建て住宅をアピールするプロではありません。
その為、間違ったアピールをしてしまうのです。これがSUUMOなどで何社もから同じ物件が掲載されてしまうという現象です。
これやったらまず間違いなく先にも言いましたが、売り急いであると思われるか、なんかマイナス有るなって勝手にレッテル貼られてしまっています。

お客の気持ちになるには?

もう一度言います。
私がココでやったことはただひとつ。
それはあなたの商品を買うお客様の気持ちになること。
お客として実際にサービスを受けてみたことだけです。
ついつい忘れてしまいがちになる相手の気持ち。
『わたしだったら』っていう目線で今一度じっくりと考えてみましょう。

今日はここまで。
次回はお部屋のアピールでやってはいけない間違いについて解説します
お楽しみに。