不動産市場の大きな変化に対応した1つのキーワードとは

不動産市場の大きな変化に、対応した1つのキーワード、
それは、「ニッチを発見すること」が絶対条件となります。

不動産市場のとても大きな変化はもう避けて通ることは出来ません。
この変化は既に始まっているのです。

私たちは、この変化に対応し、自分のチャンスにすることで大きな波に乗ることができるかもしれません。その波に乗る方法でとても大事なことが有ります。
その大事なこととは、「人間の心理を知る」ということです。
また人間の心理を知るうえでとても大切な武器を知るべきなのです。その武器こそ、「ニッチ」なのです。

ニッチは「自然に見つかる」ものではありません。
「お客様のニーズを把握する」という事がとても重要であり、この把握すること無しにはニッチを発見することは難しいことなのです。

私はこれまでに不動産ビジネスを行ってきた中で、今までにない不動産市場の変化が来ていることを知りました。

多くの人は、「不動産市場はまだまだ十分上手くいく!」と思い込み、現実を見間違い自分の都合のいいように勘違いをします。
しかし、実際はそうではありません。
不動産市場は既に大きな転換点を迎え、今は凪な状態、しかしこれから先は計り知れない荒波の中に放り出される状態となっていくのです。

しかし、このような状態でもコーラルは売り上げも収益も毎々前年を上回ることは間違いないと思っています。
それは、この不動産市場の中で「ニッチを発見する」ことが出来たからに他なりません。
不動産市場においてもし適切なニッチをターゲティングする事が出来ていれば、仕事の半分はそれで終わってしまいます。

では私は何を行ったか?
お客様の声に耳を傾けただけです。

仲介手数料を商品にするという発想は「お客様の悩みを聞く」というプロセスがなければ、
絶対に開発しなかったことなのです。

これからの不動産市場で、あなたがお金を稼ぎ、成功したいのであれば、満たされないお客様のニーズを見つけ、それを解決する事です。
成功するための「絶対条件」があります。
その絶対条件の最初のステップが「お客様のニーズを把握する」ということなのです。

では、以下では今の時代に起こっている具体的な出来事についてみていきましょう。

2月14日、カメラのキタムラが全体の約1割にあたる129店舗を閉鎖すると発表し、衝撃が走りました。
スマートフォンの普及により主力のデジタルカメラの販売が低迷したことが主な理由です。

また、キタムラが129店舗の閉鎖を発表した前日の2月13日、カメラ関連のニュースが一つ報じられました。
カメラ製品などの大手メーカー「ニコン」が、希望退職の応募者が1,143人になったと発表したのです。
募集人数は1,000人程度としていましたが、想定を上回る応募がありました。
背景にあるのはニコンの業績不振です。2013年3月期の売上高は1兆104億円ありましたが、その後は一貫して右肩下がりで減少し、2016年3月期には8,229億円にまで減少しています。わずか3年で18.6%も減少しています。
2016年4~12月期の売上高は前年比8.2%減の5,658億円です。純損益は8億円の赤字です。
カメラ市場は急激に縮小しているのです。
理由はスマートフォンの普及が挙げられます。カメラではなくスマホで写真を撮る時代になったからです。スマホの普及でデジタルカメラは衰退していきました。

しかしキタムラもニコンも時代の変化に対応しきれずにここまで来てしまいました。
衰退の理由として見逃せないのがSNSの普及です。フェイスブックなどのSNSの普及により、写真をプリントする機会が激減しました。
SNSでシェアすることで済むため、プリントの必要性が低下したためです。

キタムラやニコンの業績不振とSNSの台頭はリンクしています。
例えばフェイスブックの日本語版は2008年に公開されています。
フェイスブック社によると、2008~2015年の利用者数は年間ベースで一貫して増加しています。
キタムラもニコンも2008年以降、売り上げが右肩下がりで低迷していきました。
フェイスブックやインスタグラムなどのSNSの普及に、スマホの普及もあり、3年で市場は劇的に変わってしまったのです。

また別の事例で、写真フィルム業界があります。
写真フィルム売り上げダントツだったのがトップの「コダック」社でした。
コダックはかなりの利益を稼ぐ超優良企業だったのですが、、ご存知のように写真フィルム業界は今、デジカメ、スマホに取って代わられ、ほぼ需要がなくなり、「コダック」は経営破綻にまで追い込まれました。

しかし、実を言うと、、この原因を作ったのは、他ならぬ「コダック」自身でした。コダックの研究所は、最初のデジカメを1975年に開発していたのですが、、なんと製品化を進めなかったのです。
もちろん、社員の中にはデジカメが脅威になると薄々感づいていた人もいました。でも、現状で儲かっているフィルム事業を潰すことにもなるし、、と、見て見ぬ振りをしてしまいました。
その間に、その技術の素晴らしさに”気づいた”他社がデジカメを開発し製品化。大ヒットを飛ばします。
急速に普及し始めたデジタル写真により、それまであった写真フィルム市場は9割以上が消滅。
コダックはどんどん取り残され、最終、破綻へと追い込まれることになりました…

他方、コダックと同じ業界の会社、富士フイルムは違いました。
富士フイルムは、ニッチを発見することが成功するための「絶対条件」であることを知っていたのです。
富士フイルムは写真フィルムに固執せず、デジタルカメラの製品化に取り組み一定のシェアを確保したのはもちろんですが、
一番驚くべきニッチ戦略は「アスタリフト」と言う画期的なアンチエイジング化粧品を発明し、新たな基礎化粧品市場に販路を開拓したことです。

わたしも不動産業界に入る前は基礎化粧品業界にいたのでその存在をとてもよく知っていたのですが、この富士フイルムの発表したアンチエイジング化粧品「アスタリフト」は画期的な商品として注目を集め、また爆発的に売れました。
ここでは商品開発の話は省略すると致しますが、実はこのアスタリフト発売にも時代を見据えた「お客様のニーズを把握する」ことから「ニッチを発見する」ことがあったのです。
これらの気づきを結集した結果生まれたのが、いつまでも若々しい肌を保ちたい30~50代女性向けのアンチエイジング化粧品「アスタリフト」だったのです。
もともと看板事業だった写真フイルム関連の売上高比率は、デジカメの普及とともにどんどん減り、2000年の約54%から2011年には”1%未満”と、もはやまったく別の会社のようになっています。しかし、スマホの登場では全く影響されず業績を上げ続けてもいます。

またもう一つの事例も上げておきましょう。

それは高級腕時計の売り上げが激減しているというものです。
今、高級腕時計が売れなくなってきています。
若い人はスマホがあれば時間が分かるし、そもそも非正規雇用等の社会問題もあり、もちろん可処分所得の低迷で時計なんて買っている余裕がないのが実情ななか、
高級時計はほとんど壊れないので、買い替え需要みたいなものはなく、わたしなんかはずっと母親の形見の腕時計使ってるし、今後も買うつもりないしで、
ほぼ間違いなくスマホにとって代わられた状況と言えるでしょう。
これもまたスマホの登場により市場激減と言う訳です。

スマホの開発者、アップルも一時は破綻しかけていました。しかし今やその栄光は計り知れません。
スマホの登場でいろいろな市場が大きな変化を遂げました。
不動産市場もスマホの登場で大きな変化を遂げようとしています。

この市場の変化はとても大きなチャンスも併せてもたらしてくれます。

このチャンスは市場の「ニッチを発見すること」が「絶対条件」なのです。

すべての人にとって、日々何かしらのチャンスが生まれています。
もし、あなたがこのようなことを日頃から考えていないなら、、今日の事例でも言いましたが、あなたが気づかなくてはいけなかったことに、他の誰かが気づいてしまって、いつの間にか手遅れになってしまうことだって大いにありえます。

では、どうやったらそのニッチを発見することができるんでしょう?

次回は、ニッチの発見についてです。

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