Top / QBlog / 2018-03-10

あなたは周りの変化に気付いていますか?

今、どこもここも、郊外も都心もマンションが売れていません。

それでも、「今年はまだ大丈夫だ!」と言う方がいますが、その根拠はどこにあるのでしょう。

実は今、マンションを査定する中で、査定ご希望者の査定予想額と弊社コーラルの査定提示額の開きがどんどん大きくなってきています。

その額の大きさに、

「えっ、そんなことは無いでしょう! なぜ、そんな査定額になるんですか。その額なら他不動産屋さんに売却を任せます。」

それで、私は査定額の根拠になる数値的データを提示して、これから売却活動する環境もコメントして、『こうこうしかじかでこうなります。』とコメントしていますが、

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しかし、

「そんなわけがない。そんな価格なはず有りません。」
と言われる方も多くおられます。

「他の不動産屋に任せるからいい!」と言われるのですが、その言葉を聞いて、

私は『はい承知しました。どうぞ、ぜひ頑張ってみて下さい。』と言ってしまいます。

周りからは、「もっと大人になれば😓」って言われてしまいますが、

確かに、査定する物件の中には「このマンションのこのお部屋ならまだもうちょっと高くなるかな!」とか、「このマンションならお客様のご希望価格で一回チャレンジしてみたいな!」という物件は有ります。
しかし、そのような物件はとても少数です。

ホントのことを言うと、嫌われると分かっています。

しかし、私は、今だからこそ本音で価格査定をして、本気で一番お客様のご要望に近い価格で成約したいと思うのです。
だって、これから先、日が経てば経つ程、価格はどんどん下がる確率が高いと分かっているんですから。

でも、本気の査定をすると今は嫌われます。

しかし3カ月後や5カ月後、ほぼ間違いなくその方々は、他の不動産業で売却中でも、コーラルの査定提示額とほぼ同額の価格で販売活動をされています。

「あ~ぁ、だから言ったのに~。」
「今更、先に高い金額で売却活動して、売れないから価格を下げたら、下手するともう一度や二度価格を下げなければ売れなくなるかもなのに~。」と思うんです。

「んっ、井上、何、言ってんの」って言われる方もおられるかもしれませんが、これ結構多い事実です。

売れないからって価格下げるタイミングを間違えると、本来成約する可能性の高かった価格でも成約しないでずるずると、価格が下がることが有るんです。

私は思うのですが、他の不動産業者の意見を聞くのはとってもいいことです。
しかし、聞くならちゃんとその不動産会社の査定提示額の根拠を提示してもらってから、聞いてください。

不動産屋さんは何も責任取ってくれないんですから。

マンションの価格は、そのマンション自体のデータからしか査定額は出すことは出来ません。

そのマンションのデータとは、成約価格と現在販売中の価格です。

しかし、これから売却活動する場合、現在から未来のマンション市場という環境がどうなって来るのかは、一棟のマンション市場を含め、金利や、株価や、お客様の動向などその他の多くのデータから判断しています。

今、その環境を一言でいうと、マンションが、ここ半年でどんどん売れなくなってきたという事実です。

1年前売れなかったのは郊外のみでした。
しかし今は都心へと移ってきています。
ここまで売却中のマンション在庫が多くなると、その市場の停滞感はハンパない状況です。

もうすぐ3月が終わります。この機を逸すと9月以降しか好機はありません。
しかし、マンション在庫は高い高い山のように在庫の山と化して来ています。

売れなければ、どうしても売らなければいけない人は、価格を下げざる負えません。
その結果、速ければこの4月以降、売れる価格まで価格を下げるしかありません。
この数がどれだけあるかは不明ですが、多ければ値崩れが起こり可能性が高まります。

新築は、すでに、売れていない状況が目に見えるようになりました。
「えっ、そうなの?」という方は、ちゃんと、よく目を見開いて、完成している新築マンションを見てみて下さい。

電気の点いているお部屋はどのくらいありますか?
ちゃんと確認できるはずです。

中古は、この電気の点いているお部屋の数では、売れていないことを知ることは出来ません。
なぜなら、居住中で売却されている方も大勢おられるのですから。

話は変わりますが、

あなたは、あなたの廻りを走っている車の変化に気付いておられますか。
もし気付いておられないなら大問題です。

車の形は、セダンからハッチバックへと変化しています。

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この車がセダンからハッチバックに変わっているように、中古マンションも知らず知らずのうちに、売れていない事情がハッキリと見えてくるはずです。

その時は、乗り遅れたなんて悠長なことを言っている場合ではなくなります。


あなたは、本当に周りが見えていますか?
感じていますか?



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