マンション売買をGoogle検索上位記事から見た最新事情

平成29年6月23日付の日本経済新聞朝刊で、『東京都区部の中古マンション 3分の1が値下げ 早めに売却、需要鈍化に苦慮 』との記事が掲載されました。

記事を要約すると・・・
●中古マンションの販売価格を引き下げる動きが、東京や大阪で広がっている。
●背景にあるのは過去数年間で価格が高騰したことによる需要の鈍化。
●売却までに長い時間がかかるのを嫌い、値下げに動くケースが目立つ。
 データによると、東京都区部で販売されている中古マンションのうち、直近3カ月で値下げをした住戸の割合は5月時点で32.4%にもなる。
●30%を超えると値下げが活発な状況で、将来の価格下落につながりやすい。
●東京に限らず投資目的にマンションを購入していた富裕層が「高値のうちに売却しようとする動きもみられる」
●これまで中古マンションは新築に対する割安感から成約件数が伸びてきたが、足元では頭打ちになりつつある。
         
との内容です。

確かに、東日本不動産流通機構(東日本レインズ)から発表された東京都マンション売買各価格の最新データにもその傾向がはっきり表れています。


201407-201707マンション単価(東京都)

また、首都圏の最新データでも同じ傾向にあります。

201407-201707マンション単価(首都圏)

このような記事が出てきたということは、今後、マンション売買市況の変化(上昇基調⇒凪⇒下落基調)が訪れる可能性も大きくなってきました。

では、マンション売買価格に影響を与える面をプラスとマイナスの事項としてGoogleの検索結果を見てみましょう。

マンション売買価格へのプラス面

建設工事費の高騰
金融緩和による投資需要の流入
インバウンドの増加
世界的な資金の流入

上記4つが考えられますが、それ以外ではわたしはどう考えてみてもプラス面は思いつくことが有りませんでした。
また、「これからのマンション価格は上がる」で検索した結果は全ての検索順位20位までの上位記事が価格下落を予想しているものです。

では、次にマンション売買価格が下がると予測する事項にはどんなことが有るでしょう。

マイナス面

都心部でも今後空き家が急増する
相続対策マンション、アパートの急増
「実需」「投資」を支えた団塊世代の退場
団塊ジュニア世代、その次の世代のライフスタイルの変化
ネットによる不動産情報の非対称性の崩壊
スラム化マンションの登場
2017年/欧米の金利上昇⇒日本も追随へ
2018年/黒田日銀総裁の退任
2025年には東京都人口減少の開始 高齢者人口3600万人へ

不動産の市況反動としての価格下落はいつどこから始まり、いったいいくら下がるのか

今回の不動産価格の下落はいつから?

いつ始まるのかは、もう始まっています。

公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)より、首都圏(1都3県)における2017年7月度の不動産流通市場の動向について報告しています。

月例速報 Market Watch サマリーレポート <2017年7月度>

○首都圏概況 (首都圏中古マンション㎡単価)

成約㎡単価は55ヶ月連続で前年比上昇。在庫㎡単価は44ヶ月連続で前年比上昇
○成約㎡単価
7月の首都圏における中古マンション成約㎡単価は前年比で4.5%上昇し、13年1月から55ヶ月連続で前年同月を上回った。前月比はマイナス0.3%であった。
○新規登録㎡単価
7月は前年比プラス0.3%と、ほぼ横ばいながら前年同月を上回った。前月比もプラス1.2%となった。
○在庫㎡単価
7月は前年比プラス0.9%と、ほぼ横ばいながら13年12月から44 ヶ月連続で前年同月を上回ったが、前年比の上昇率は16年5 月から縮小が続いている。前月比はプラス0.1%であった。

以上の報告をただ単に読んであなたはどう思いましたか?。
この報告だけ読むと、まだまだマンション売買市況は良い状況にあると思ってしまいます。
なぜかいつも東日本レインズのサマリーはこうなのです。

では、東日本レインズから報告の有ったデータをもとにグラフを作成してみましょう。

マンション売買各市況(各㎡単価)・都心3区

201407-201707マンション単価(都心3区)

マンション売買各市況(各㎡単価)・城東地区

201407-201707マンション単価(城東地区)

マンション売買各市況(各㎡単価)・城南地区

201407-201707マンション単価(城南地区)

マンション売買各市況(各㎡単価)・城西地区

201407-201707マンション単価(城西地区)

マンション売買各市況(各㎡単価)・城北地区

201407-201707マンション単価(城北地区)

マンション売買各市況(各㎡単価)・多摩地区

201407-201707マンション単価(多摩地区)

マンション売買各市況(各㎡単価)・川崎市

201407-201707マンション単価(川崎市)